何故だったのか25
ハッと起きた。
何時間か寝た。空が薄暗くなっているが、雨はまだ降る。 同室の二人は僕が部屋に戻ってきたときから姿勢が変わっていない。 死んでいるかのように寝ていた。 のそのそ・・・と起きだしてご飯を食べる。完全に惰性。燃え尽きてる。 もそもそ・・・とご飯を食べた後、どうしたものか考えた。 携帯をチャージしなければ! 上海でチャージしたはずが、すぐ使い切ってしまい、「電話が通じない!」と苦情を言われまくっていた。 そうだ、チャージ、行こう! ・・・と思いたって、HキとMエちゃんとで島の中心・菜園に行こうとすると、何故か宿の主人までついてきた。これくらい自分で・・・と思ったけど、ここはおっちゃんの親切を有難く受けた。でもチャージは出来ず・・・。 「フラフラしてから帰るよ!」 とここで主人と別れる。まるで引率の先生だか親を巻いた子供の気分。田舎の町とはいえ夜の街はワクワクするのだ。雑貨屋でオヤツを買って、足を揉まれ爆睡した。その後帰りのタクシーを呼ぶために電話したら、電話を切って10秒でタクシーが来た。 部屋に帰ると、相変わらず2人死んでいる。風邪を引いたらしいので、そっとしておいて、隣の部屋で修学旅行ノリを楽しんだ。どれだけくだらないことを話したか忘れたけど、カッちゃんが凄い目をしていたのは覚えている。 こうして島最後の夜は空が明るくなるまで、語り倒した。何も覚えていないけど。 |