何故だったのか
ただいま。
日食から戻りました。 あれから1週間が経ち、未だ言葉にならない記憶をどう言葉にすべきか考えているうちに、やはり最初から書いていかなくてはならないような気がしました。 自分でもまとまらない中、随分昔の記憶を掘り起こすのは不安ですが、お付き合い頂きたい。 はじまりは2003年夏、5年前まで遡る。 僕はそのとき雨季のインドに居た。 友達のMと、どういうきっかけだったのかは知らない。多分、僕かMのどちらかが、何気無くかけた言葉の一つが、もう一方に引っかかったんだろう。 春先に飛ばした、輪ゴムのような一言は、夏場にはパスポートとバックパック、そしてバンコク行きの航空券に変わった。 北インドを回ったあと帰国するMと分かれて、僕はカトマンズへ向かった。 バラナシからカトマンズへ向かうにはツーリストバスがある。しかし、乗ったことがある方なら解ると思うが、これがキツい。雨でそこらじゅう土が流れてボコボコになった道。これを余すことなく衝撃に変えて伝える壊れたサスペンション。 僕は電車を乗り逃がし、ツーリストバスに乗って、同じバスに乗り合わせたMちゃんから日食の話を聞いたんだ。 |