手遅れの前に手を上げる
とんでもない法案が審議されています。
それは「著作権法の非親告罪化」。 「訴えがなければ、処罰できない罪」を親告罪と言います。著作権法が非親告罪化されると「訴えが無くても警察が著作権侵害にだと判断すれば逮捕できる」状態になります。 罪を罰する。これは当然のことであり、異論はありません。ただ、僕が心配なのは「何が罪となるのか」「誰が判断するのか」。現状ではこの判断は著作権者が行っているものですが、非親告罪化された場合に判断するのは警察。著作権の専門家ではない警察が判断して、正確な運用が果たして望めるでしょうか? この改正はもともとDVDなどの海賊版への対策として検討されているものですが、改正されたあとに取り締まられる範囲がそれ以外の範囲に拡大しない保証は何処にもありません。そして、パーティでDJが出来なくなる・サンプリングすることが出来なくなるといった事態にもなりかねません。 まだ正確な輪郭が見えないものに対して、「〜かねない」という可能性の話ばかりしていますが、事が具体化してからでは遅いのです。是非関心を持って成り行きを見守って下さい。 知的創造サイクル専門調査会 *第八回以降の議事録にて関連の言及有り 著作権罰則の非親告罪化に関する意見書(日弁連) 著作権法(Wikipedia) |