Ayuttaya
アユタヤへ。
寺に入った瞬間、鳥肌がたった。
もともと、遺跡の類は嫌いではないけれど、鳥肌が立ったのは初めてだ。
木に埋まった仏の顔。首から上の無い無数の仏像。
アユタヤの仏像は悲惨さの象徴であるはずなのに、残った仏像はとても安らかな顔をしていた。
これが涅槃を知った者の顔だろうか?
この仏像と向き合っているうちに、とても深い、言葉では表せないような深い気持ちになった。
知る喜びは、大きい。
世界を知ったことで自分の小ささを知ってしまう失望、無力感。
生きる意味は?
答えは出ない。
仏はわらっていた。
2005.03.03 Thursday
20:57
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