無米樂
台湾の老農民を追ったドキュメンタリー映画。
タイトルは「米のことが無けりゃ楽なのに」という意味。 聞き覚えのある懐かしい言い回しにいきなりグッとくるものが。軽く堪えながら場面が進んでいくと、農民たちに刻まれた年輪と、その農民たちが暮らす台湾の歴史が姿を現す。 そこには人生や、家業、・・・言葉にすると平凡になってしまうほど奥深い、数多くのことに対する心構えや哲学があり、それが静かに、染み入るように入ってくる。 劇中、歌われる曲のほとんどは日本の歌であり、それは遠い歴史を越えて、日本の原風景を見ているようであった。 ちなみに。 どこで撮ったんだろう・・・?と思っていたら嘉義に近い台南縣北部の村で撮影したんだと。台南は非常に縁深い土地なので、これまた感慨深かったです。やっぱ良いわ・・・。 |