国宝・曜変天目と付藻茄子 -茶道具名品展-
Twitterで展覧会の話を聞いて、曜変天目を見に行ってきました。
一ヶ月くらい前、Twitterとは別のところで曜変天目の話を耳にして、記憶がどこか片隅に残っていたのでしょう。展覧会の話を聞いた瞬間に「マジか!」と目がカッと。ほら金剛力士像ライクに。 展覧会を開催している静嘉堂文庫美術館へは、二子玉川からバスに乗ります。てくてく歩いても行けるけども、方向音痴な人は止めておきましょう。住宅街なのでロクな目印がありません。強いて言えばBig Boyがあることぐらいでしょうか。これはこれで衝撃です。「都内にBig Boyってあったのか!」的な。だってThe 三名様の世界ですから。 元ミス世田谷をウリしている議員のポスターなどを目にして、何だかなぁ・・・という気持ちを抱いているうちに静嘉堂文庫美術館の入り口に辿り着きます。ここから長いアプローチを歩くと、丘の上に建つ洋館がそれ。世田谷とは思えない静けさ。美術館自体はこぢんまりしていて、あれもこれも展示してある風ではないのが宜しい感じ。 展覧会は、展示室に入ってすぐ、出オチ。どどーんと。 これ、キュレーターの人は楽しいだろうなあ・・・と勝手に想像してしまいました。出オチを過ぎて、中へ向かうと、メインの曜変天目周辺には人が居ません。 「え、いいの・・・?」と思いましたが、僕はメインディッシュは最後に残すタイプ。脇から眺めます。 いらしている方々も他の展示品に夢中の様子。そう、曜変天目というより、茶道具自体が好きな方や戦国武将好きな方が多いようです。耳に入ってくる会話もコア過ぎる。 僕も解らないなりに説明文を読みまくりましたが、超疲れる。Don't think, Feelと誰かが行った言葉を思い出して途中からは読んでません。 茄子だ肩衝だと見物した後、いよいよ曜変天目を見ます。 Oh,フューチャー!ギャラクシー!アメーバ!ビッグバン!! 和なのに横文字が一杯出てくる。 やばい、この茶碗、引き込まれる。黒楽の無限を感じさせる漆黒とも、井戸茶碗の侘びとも違う、スケールのデカさ。ギャラクシーです。一見の価値有りです。大名は茶室で茶碗と向き合って何を感じてたんでしょうね。そんな妄想もふくらみます。 でも、これに入れた茶は飲めねぇ(美味しそうに見えない)。 国宝・曜変天目と付藻茄子 -茶道具名品展- 2010.02.06-03.22 @静嘉堂文庫美術館 |