何故だったのか12
上海についた次の日、テントを買いに行く。
竜陽路のデカスロンで予め取り寄せた18kgのテントと30kgのを比較したが、30kgという重さのお陰で無条件に18kgのテントをお買い上げ。 竜陽路からの帰り道、南浦大橋から見た夕日がやたら大きかった。 日食が近づくにつれ、太陽や月に対して期待や信頼をするようになってきた。 紅く燃えて沈む太陽は殊更何かを感じさせる。おお、太陽神よ・・・! 川を越えてすぐ、車を降りる。 紅く染まる町は残照に照らされてまだ熱を持っている。 夕日はビルの向こう側にあって、もう幾らもしない内に夜が来るだろう。 セミが鳴いていた。 |