何故だったのか7
上海に舵を切った後も、パーティはパーティらしいものでは無かった。
始めに考えたのはiPodとHarman/Kaldonのスピーカー。AC電源で120Wを鳴らしてくれるスピーカーだが、電源を電池に変えて外に持っていくと、どうも物足りない。

どうしたものかと思った矢先、自作のサウンドシステムを作っている人が目に飛び込んできた。電源はカーバッテリー。行ける!この日からむさぼるように、スピーカーやらアンプの自作をやっている人のブログやウェブサイトを読み漁った。

世間は狭いもので、友達に誘ってもらった4月の花見に、前述したサウンドシステムの作者が来るという。その人と会って何か技術的なことを話した訳では無いけれど、どういう訳か「行ける。」という妙な自信が出た。
そんな流れと、秋葉原通いの結果、日食1号は生まれたんだ。

しかし日食1号と2号を作ったあと、僕はすぐに満足出来なくなっていた。
もっと音を、もっと音を・・・日食に音がなければ行けない、なんてルールは無いのだが、僕の中で日食と音は不可分だった。
もっと良いスピーカーで良い音をデカい音を。日食3号4号を作ることにした。
2009.08.02 Sunday 23:48 | think | - | - |
何故だったのか6
日本には日食の間、そこに居たいと思うような場所が無かった。
これは単純にパーティに対して、でもある。
更にもう一つ、その場所へ至るまでの過程や諸々を考えたとき、支払う代償と得られるものを考えたとき、行く価値を見出せるものが無かった、ということでもある。

具体的に言おう。
争奪戦になるチケットを取ろうと必死になり、行った先のパーティで人ごみに紛れて見る日食に何の価値があるだろうか?
僕はそうまでして見る"日本の"日食に価値を見出せなかった。そんな訳で僕は、"上海で仲間と見る日食"に舵を切った。
2009.08.02 Sunday 23:21 | think | - | - |
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