何故だったのか3
2005年はパーティが身近になった。
パンガン、長野、ゴアと行って、パーティで踊る楽しさが解ってきた。

そして2006年。3月にはトルコで皆既日食があった。
05年の秋あたりから勝手に旗を振っていた僕は、どこか舞い上がっていたのかもしれない。
直前で舞台は暗転する。
明るく照らされていれば照らされているほど、照明の落ちた舞台は黒く暗く見える。

留年。
人生、自分で決めた本分を蔑ろにしているとツケが回ってくるものだ。
一番安い値段で獲ったSoulclipseのチケットも売り払った。
無論トルコ行きどころではなく、僕は日食を見ることが出来なかった。
2009.07.29 Wednesday 02:13 | think | - | - |
何故だったのか2
「2009年7月22日に日本で皆既日食が見られるんだって。トカラ列島でパーティがあるらしいよ。」
Mちゃんが言った。
カトマンズへ行く道中だったか、カトマンズでだったか。
日付。日食。場所。パーティ。
聞いた瞬間から忘れることは無かった。
その頃、僕は日食にもパーティにも興味は無かったのにだ。

何年も後に起こる非現実的な現象が、正確な日付と共に語られたことに興奮を覚えたのだろうか。
とにかく、パーティのパの字も知らなかった僕の中の、道の向こうまだ見えぬ位置に日食は座った。

これから後、僕と海外の何処かで会った人は殆ど僕から日食の話を聞いているはずだ。
あのころの僕は「2009年7月22日、トカラで会いましょう。」と繰り返していた。
2009年7月22日にトカラでどんなパーティがあるかなんて知る訳無かった。
僕の知っている情報といえば、Mちゃんから聞いた、ある"らしい"パーティの噂だけだった。
2009.07.29 Wednesday 01:44 | think | - | - |
何故だったのか
ただいま。
日食から戻りました。
あれから1週間が経ち、未だ言葉にならない記憶をどう言葉にすべきか考えているうちに、やはり最初から書いていかなくてはならないような気がしました。
自分でもまとまらない中、随分昔の記憶を掘り起こすのは不安ですが、お付き合い頂きたい。


はじまりは2003年夏、5年前まで遡る。
僕はそのとき雨季のインドに居た。

友達のMと、どういうきっかけだったのかは知らない。多分、僕かMのどちらかが、何気無くかけた言葉の一つが、もう一方に引っかかったんだろう。
春先に飛ばした、輪ゴムのような一言は、夏場にはパスポートとバックパック、そしてバンコク行きの航空券に変わった。

北インドを回ったあと帰国するMと分かれて、僕はカトマンズへ向かった。
バラナシからカトマンズへ向かうにはツーリストバスがある。しかし、乗ったことがある方なら解ると思うが、これがキツい。雨でそこらじゅう土が流れてボコボコになった道。これを余すことなく衝撃に変えて伝える壊れたサスペンション。
僕は電車を乗り逃がし、ツーリストバスに乗って、同じバスに乗り合わせたMちゃんから日食の話を聞いたんだ。
2009.07.29 Wednesday 00:44 | think | - | - |
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