本屋に飢える
当ても無く本屋に行くのが好きである。
本屋に入って、雑誌から見て、旅行書、文庫・・・などと周遊する。品揃えは勿論、本を探すときの感覚と、本屋が本を並べるときの感覚が一致すると、まさに「水を得た魚」のような感覚に僕はなる。すいすいすい、と。そして何時間も本屋に居続けてしまうのだ。 住む場所が変わってから、行く本屋もだいぶ変わった。 最近は、会社の一階に入っている、ビジネス書ばかりの小さな書店にふらふらと行くことが多い。でも大した広さじゃないので、目新しいものが見当たらないのだ。 いつも通る、上野や北千住界隈にもグッと来る本屋は見当たらない。 amazonを使えば欲しい本は必ず見つかる。けれど、どこか不満だ。 渋谷タワーレコードの9階。かつてのブックファースト渋谷店。すいすいすい、と行けた本屋が身近に無い。 心の乾燥はじわじわと来るのだ。干からびそうである。 |